Blender と SolidCraft:メッシュモデリングかパラメトリック CAD か
寸法が正確で、あとから編集できるフィーチャーが必要な部品にメッシュツールは向きません。見た目が大事な作品に CAD は向きません。
機能の説明は当サイトのディレクトリの項目と各プロジェクト自身のページに基づき、2026-10-17 に確認しました。SolidCraft はまだ新しいプロジェクトで、実運用では試していません。
「モデル」の捉え方が二通りある
Blender で扱うのはメッシュです。頂点を押し引きし、細分化し、スカルプトし、テクスチャを描きます。モデルは基本的に一枚の表面です。キャラクターや小道具、シーンを作るには向いていますが、穴径がちょうど 8 mm で、厚みを変えても穴径が動かないブラケットを作るとなると、扱いにくくなります。
SolidCraft は逆の発想です。リポジトリの説明によると、まず直線、円弧、スプライン、文字を描き、拘束とパラメータで決まる寸法を解いてから、ソリッドに対して押し出し、回転、ロフト、シェル、ねじ、パターンを適用します。タイムライン上であるフィーチャーを編集または抑制すると、モデルが自動で再構築されます。
それぞれ何に向いているか
| 作業 | 向いているツール | 理由 |
|---|---|---|
| レンダリングやゲーム用のキャラクター、生き物、小道具 | Blender | スカルプト、細分化、リギング、パストレーシングによるレンダリングがあります。 |
| 寸法のある機械部品 | SolidCraft | 拘束とパラメータをいつでも編集し直せます。 |
| マテリアルとライトを付けた製品ビジュアル | Blender | レンダリングエンジンとテクスチャペイントがあります。 |
| AI エージェントに操作させたい部品 | SolidCraft | デスクトップ版、ウェブ版、コマンドライン版に加えて MCP サーバーが付属します。 |
知っておきたい点
SolidCraft は 2026-10-14 に当サイトのディレクトリに加わりました。オープンソースなのでコードを読めますが、仕事を預ける前に issue の一覧とリリース履歴も確認しておくべきだという意味でもあります。成熟した CAD ソフトには長年かけて対処してきた特殊なケースが積み重なっていて、新しいプロジェクトがそこまで扱えているとは限りません。
単純な部品を 3D プリントしたいだけなら、パラメトリックな部分は SolidCraft で作り、有機的な形が必要になったときだけ Blender を使う進め方もあります。もっと広く比べたい方は、Blender の代替ツールの選び方と代替ツールの比較表をご覧ください。
あわせて読みたい
全記事は新しい順に Front ブログ一覧 にあります。
- Blender の代替ツールの選び方: 3D ツール選びの総合ガイド。
- Blender と Spline: ブラウザ上の 3D 向けの一対一の比較。
- Blender は使う価値があるか: 無料の 3D ソフトを使うことのコスト。
- Blender 代替ツールの並べ方: これらのガイドの背後にある並べ方。
よくある質問
SolidCraft は無料ですか。
無料です。オープンソースのプロジェクトで、当サイトのディレクトリでも無料かつオープンソースとして記載しています。
SolidCraft は Blender の代わりになりますか。
なりません。用途が違います。SolidCraft は寸法のある部品向けのパラメトリック CAD で、Blender はスカルプト、アニメーション、レンダリングを含むメッシュベースの制作スイートです。
SolidCraft はブラウザで使えますか。
リポジトリの説明には、デスクトップ、ブラウザ、コマンドラインでの利用が書かれています。AI エージェント向けの MCP サーバーもあります。